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執筆者の写真青桃

ジャック・オー・ランタン

青桃だけかもしれないけれど、よく知っているようでよくわからない、ハロウィンって何だろう? 西洋文化由来の行事は大抵キリスト教掛かっているもんなんですが、ことハロウィンに関してはキリスト教とはあまり係わりがなさそう。むしろキリスト教では野蛮と忌み嫌われるアニミズム的要素が色濃い祭ですよねぇ。精霊とか魔女とかカボチャのランタンとか…

ハロウィンは元々ケルト族の古い民間信仰をルーツに持つ祭だそうな。 秋の収穫を祝うと同時に、冬の到来に備えて邪気を払う為に、仮面を付け焚き火を囲み悪霊に見立てた形代を燃やす魔除けの儀式を行う。 こうした土着の信仰はキリスト教布教の際に取り込まれるなり排除されるなりのどちらかになるはずなのだが(キリスト教は一神教なのでその辺の線引きははっきりしている。日本は多神教なので信仰にはわりと寛容。事実日本人はアニメ好きだし。←アニメもアニミズムも語源は同じなのだ。 ま、それは冗談として)。ハロウィンは一応万聖節の前夜祭の位置づけではあるが、キリスト教公式行事とは認定されていない。 飽くまで民衆行事の域を出ない。宗派によっては悪魔崇拝と見なされることも。 よってプロテスタントの英語圏(ケルト族が多く暮らすアイルランドやスコットランド、ウェールズをはじめ、英国、北米、オーストラリア、ニュージーランドetc.)ではハロウィンは盛大に祝われる。それ以外のカトリックのヨーロッパでは盛んではない。むしろ無視されているほど(^^;)。日本へのハロウィン伝来はアメリカ経由で1970年代以降。クリスマスよろしく宗教色はほぼゼロ。仮装して乱痴気騒ぎすることが目的?のイベントかなぁ。

もう一つ気になることが…ジャック・オー・ランタン。カボチャをくりぬいた例のあれ。カボチャと言えば大航海時代以降南米からヨーロッパにもたらされたもの。比較的新しいモチーフと言うことになる。ハロウィンは随分古くから風習のはずなのに辻褄が合わない。そこで青桃調べた。カボチャが登場するのはアイルランド人がアメリカに移民してからのこと。アメリカで生産が盛んなカボチャを用いるようになって現在では定番となったのだとか。以前はカブだったらしい…これで納得。 青桃的にはハロウィンと言えばドイツのジャーマンメタルバンドの大御所“ハロウィン”なんですけどね(^^;)。それはさておき、ハロウィンはともすれば日本に馴染みやすい行事なのかもしれない。日本人は古来より森羅万象を信仰の対象としてきたし、それに何となく節分の鬼とか秋田のなまはげとかに相通じるもの、感じません? 「第8回せんばやしハロウィン仮装パーティー」10月25日(日)午前11時~午後5時開催。詳しくは千林商店街公式facebook https://www.facebook.com/senbayashi、千林商店街公式サイトhttp://www.senbayashi.com 迄。


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