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執筆者の写真青桃

「芸術は長く人生は短し」

デビッド・ボウイもアラン・リックマンもガンだったんですね。素敵なイギリス紳士が相次いで二人も亡くなるなんて、奇しくも69歳と同い年だっただなんて青桃超ショック(T_T)。アラン・リックマンと言えば正統派英国俳優。英国俳優と言えばシェークスピア劇などの舞台を経験した実力派揃い。アランさんも言うまでもなくそのお一人。日本では『ハリー・ポッター』のスネイプ先生でお馴染みでしょうけれど。青桃としては『ダイハード』で日本商社ナカトミコーポレーション自社ビルを占拠する凶悪無慈悲なドイツ人強盗団のボスをクールに演じていたのが印象的。それにつけてもあの映画、ぼろ儲け主義の日本企業に狡いドイツ人強盗団が押し入ったところへ、ぺっかぺかのアメリカンヒーロー参上!窮地を救うという典型的な勧善懲悪のシチュエーション。日米独三つ巴の構図が、映画公開当時1988年の経済情勢をあまりにも露骨に表現しておりなかなか興味深かった(^^;)。おっと脱線してしまった。アランさん、あの鋭い目つきのおかげで悪役に抜擢されることが多かったかなぁ。映画『ロビンフッド』ではケビン・コスナー扮するロビンフット相手にクレイジーな悪代官を怪演していたっけぇ。そう言えば『ハリーポッター』でも「あれ、スネイプ先生ってもしかして悪者?」と思わせるシーンもあったっけぇ。とは言え映画『ラブアクチュアリ』では恐妻家の妻を向こうに不倫未遂におよぶ肩身の狭い夫を悲しくも滑稽に好演していた。あの映画はグランドホテル方式で展開される群像劇でコリン・ファース、リーアム・ニーソン、ヒュー・グラントなど名だたる英国俳優そろい踏みときて、青桃思わずよだれが出そうだった。アランさんはそんなアンサンブルキャストの一人だった。あの役のアランさんはどことなくメランコリックで青桃は一番好きやなぁ。映画と言えばデビッド・ボウイも結構出演されていたっけぇ。ボウイさん出演作品と言えば『戦場のメリークリスマス』なんかが世間では取り沙汰されるけれど、青桃としては『ラビリンス』が結構好き。まだまだ胸がぺっちゃんこだった頃の美少女ジェニファー・コネリーを相手に、グラムロックの旗手に相応しくぶっ飛んだコスチュームの魔王役はいかにもアーティスティックではまっとったなぁ。まぁボウイさんの場合、存在そのものがアートやからなぁ。それにしたって60代で逝かれるのは今時若すぎる。せめてもの慰めとしてはお二人の作品が永遠に残されていること。しばらくはこれを鑑賞して感傷に浸ろう。古代よりよく言うじゃないですか「芸術は長く人生は短し」と。


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